それでは、まず独り立ちするために、初任給の話をしてみましょう。
(こんなこともわからないまま、会社を適当に選び入り、まともな仕事もできないのに、ブラック企業だのいう学生さんが多いですね。かかっているのは、自分の未来。一番大事な自分の未来だぞ。真剣に考えて行動しろ。)
今時、奨学金等を借りて、大学や専門学校行っている方も多いでしょう。ですが、大学(もしくは短大・専門学校)を卒業したら、自動的に就職でき、十分な給料が入ってきて、余裕で奨学金返せると思ってはいませんよね。
例えば、奨学金を360万借りました(単純化のために利子を無視すると、月3万円×120カ月 10年返済となります)。就職先の基本給が18万円の場合、税金等を引いた金額は、15万円ほどになり、理想的な支出計算を考えると、下記のようになります。
モデルケース 150000
貯蓄返済 20% 30000 家賃 30% 45000 食費 1日1000円として 30000
通信費 5% 7500 水道光熱費 5% 7500 交際費 本来は20%だが 5000 とする
車のローン 7500 教養娯楽費 10000 日用・消耗品 2.50% 3750
交通費※ 2.50% 3750※この交通費は私的な分です。
これでピッタリ。余裕分なんかありません。ですから、入社先で、毎月に基本給に家賃手当等の補助がでるかいなか?賞与(ボーナス)はきちんとでるか?残業したら、残業代はきちんとでるか?とかを確認することが非常に大事になります。
例えば、家賃手当は非課税であることが多いので、非課税分そのまま家賃支払に充当できるので、上記の表の家賃支払分が減額され、ゆとりある生活が送れます。(キツキツの生活より、ゆとりある生活がいいに決まっています。でも、自分で、自分のために真剣に調べない(あのさ、税込と税抜って当然、違うわけ)。他人任せ、適当な運任せ。だからエライ目に合うのです。当然ですが、誰だって、良い生活を送りたい。そこは競争になる。だからこそ、早めの準備が必要になるのです。)
仮に、もし、賞与(ボーナス)が4.5カ月分でる会社であれば、手取が年間67万5千円増えますので、奨学金の増額返済や、いろんなことに回せるので、非常に楽になります(逆に、月の給与が見かけ上多い年俸制の企業の場合、賞与はありませんので、この金額では非常に生活厳しいですよ)。
また、みなし残業があまりにも多いところも要注意です(本当のブラック企業の可能性がありますので・・・・)。みなし残業が入れば、見かけ上、給与は増えます。先程の基本給18万円(月160時間で割りますので時給1125円になります)で月40時間のみなし残業代だと1125円×40時間×1.25倍で56250円。手取金額でだいたい45000円増え、生活に余裕はできますが、みなし残業月40時間というのは、1日10時間労働。通勤に2時間かかると、1日軽く12時間近く仕事関係で時間を使うことになります。ここらへんを甘く見ると本当に痛い目みますよ。
好きなことをして生活したいと思うことはいいのですが、自分の力で生活費を稼ぐ必要があります。好きな事をして月4~5万稼げる。いいことなんですが、月の生活費は5万程度では足りません。副業レベルです。本業分が必要です。いつまでの親等から援助されているわけにはいきませんよ。
自分の未来がかかっているのです。真剣に将来を考え、早めに本当の力をつくっていかないと、自分自身が将来、困ります。 一人立ちの時期が来て、考えるようでは遅いです。遅れるということは、年下と同期になるということです。年下と同じ力。もしくは、劣る力では、社会で通用しないのは目に見えています。
なお、ハッタリやコネで入社しても、力がなくて仕事できないと苦労する可能性は高いですし、三代続く会社がほぼないこと(成功率10万分の1だったかな)及び相続税があること(相続税の税率は最高55%だから、理論上、三代くらいでほとんどなくなるんじゃなかったかな)から考えて、自分に本当の力がないと本当に将来、超ヤバイことになります。はったりの力は要らないのです。